お子さんがインターナショナルスクールのPYP(Primary Years Programme)に通っている場合、なかなか勉強のフォローが難しいもの。
一般的な塾や家庭教師の会社では対応できる先生がごく限られ、対応できないケースも多数。
親御さんがフォローしようとしても、日本の学校と違うレポートやエッセイ、プレゼンなどを重視する授業形態やインターごとに異なる独自のカリキュラムで、戸惑うこともあると思います。
家庭教師でPYPの学習フォローをしてもらう場合、インター生に対応した会社を選ぶことがとても大切。
そこでこの記事では、インターPYP生の学習フォローにおすすめの家庭教師会社と、会社選びのポイントを解説します。
itoPYPはMYP、DPにつながる土台の時期。ここでしっかりと学力や思考力を養うことで、その後の学習もスムーズになります。
そのためにも、良い会社にサポートしてもらうことはとても大切。
ここで紹介している会社は実績豊富で先生・スタッフともインターや帰国子女、IBの事情に詳しい方ばかりなので、気になったらぜひ体験や相談をしてみてくださいね。
インター生(PYP)に強い家庭教師会社おすすめ3社
PYPのインター生のお子さんに適した家庭教師会社は、以下の3社です。
EDUBAL:国内トップクラスのインター生向け家庭教師!


| 授業形式 | オンライン |
| 在籍する先生 | 帰国受験経験者・IB経験者・インター卒の大学生講師(国内・国外) |
| 対応可能な指導 | ・国内インターの学習フォロー ・現地校インターの学習フォロー ・帰国子女生の中学受験対策 |
| サポート体制 | |
| 英語での指導 | 可能 |
| 授業料の目安 (税込) | 入会金:22,000円 授業料:60分6,500〜7,500円 体験授業:初回無料、2回目以降2,420円 学習サポート料金:月3,300円 |
| 特徴 | ・帰国生またはIB・国内外のインター卒業の現役大学生が約4,000名在籍 ・インターの学習フォロー、英検・TOEIC対策、帰国中学受験など、幅広いコースが充実 ・インター生向け家庭教師として国内トップクラスの指導実績(2025年現在) |
EDUBALは、国内・海外のインターナショナルスクールやIB(国際バカロレア)経験者の大学生が多数在籍する家庭教師サービス。
IBやインター校の学習過程を実際に経験してきた先生が多いため、PYP・MYP・DPまでの一貫したカリキュラムを理解した上でのサポートをしてくれます。
PYPでは、考えをまとめる、英語で説明する、探究の流れを整理するといった、「答えのない課題」が多く出されますが、EDUBALはこうした探究型学習のフォローにも強いのが大きな特徴。
先生が在籍する大学は国内の難関国公立・私立大学に加え、海外の有名大学に在籍する人も多数。バラエティに富むさまざまなバックグラウンドをもつ先生に教えてもらえるのも、お子さんの良い刺激になるはずです。
EDUBALは豊富な指導実績から、情報量も豊富。サポートも手厚いものが期待できます。



国内最大級のインター生向けサービスのEDUBAL。PYPのお子さんにもやはりおすすめで、PYPからインターに通っていた先生も多数。幅広い先生からお子さんにマッチする人を紹介してもらえます。情報や実績も充実しているので、今後のアドバイスを受けやすいのも助かりますね。
オンライン家庭教師WAM IBコース


| 授業形式 | オンライン |
| 在籍する先生 | ・IB認定校の現職講師・元講師 ・IB小学生年齢(PYP)の指導経験者 |
| 対応可能な指導 | ・英語力の強化指導 ・探究課題の指導(資料・レポート作成) ・お子さんの自発性を育む指導 |
| サポート体制 | ・必要なタイミングで保護者面談(2者・3者) ・中学(MYP)に向けた準備サポート |
| 英語での指導 | 可能 |
| 授業料の目安 (税込) | 要問い合わせ |
| 特徴 | ・プロ講師と日本人アドバイザーが連携し、きめ細かいサポート ・将来のIBDP取得に向け、今後を見据えたアドバイス ・IB認定校で指導経験のある先生に個別のフォローをしてもらえる。社会人講師も多数 |
一般の小中高の学習フォローでも人気の高い、オンライン家庭教師WAM。IBコース(=IB認定校の学習フォロー・IBDP対策など)もあり、かなり力を入れていてサービスが充実しています。
先生はIB認定校での指導経験を持つネイティブ教師や、IB生の指導経験が豊富なプロ講師が在籍。
大学生より社会人の先生が多いのが特徴で、しっかりとした知識・経験を元に学習のフォローをしてもらえます。
授業はインターと同じく英語が中心。ただ、もちろんお子さんに合わせて日本語メインで教えてもらうこともできます。
また、WAMは指導方針として「お子さんの自主性の養成」も重視。
インターで課される探究課題のフォローやWAMの先生が出す課題を通して、正しい調べ方や発言を促進。MYPやDPにつながる効果的な学習が可能です。



一般的なオンライン家庭教師のサービスは、日本の国公立・私立の小中高が利用するメイン層で、一部インター生や帰国子女の先生も在籍している、というのが普通。
WAMのIBコースはインター生向けに、しっかりと指導・サポート体制が整っている珍しいサービス。面談がきちんとサポートとして組み込まれているのも良いと思います。
インターナショナルチューター大阪:インター出身&経験豊富なプロの先生が指導。発達障害のお子さんにも強い


| 授業形式 | ・オンライン ・対面授業(大阪府吹田市周辺のみ) |
| 在籍する先生 | 代表の伊藤様が直接指導(小中:一条校、高校:インター出身・海外大学留学経験・京都大学大学院卒・インターや大学での職員経験あり) |
| 対応可能な指導 | ・インター生かつ発達障害のお子さんの指導 ・PYPの学習フォロー ・探究課題の指導(資料・レポート作成) |
| サポート体制 | お子さんの状況に合わせて随時面談 |
| 英語での指導 | 可能 |
| 授業料の目安 (税込) | 週1回60分:26,000円(税込) ※入会金・解約金・月額利用料なし |
| 特徴 | ・個人運営ながら良質なサービス ・代表の伊藤様がインター生・一条校生の指導経験豊富 ・発達障害のお子さんの指導経験が豊富 |
インターナショナルチューター大阪は個人で運営されているインター生向けの家庭教師。
代表の伊藤様はインター出身でフロリダ大学に留学、その後京都大学の大学院にも進学され、母校のインター・大学での職員経験を経て、インターナショナルチューター大阪の講師をされています。
ご自身が発達障害(ADHD)であることから、インター生かつ発達障害のお子さんの指導が得意で、PYP生も指導経験多数。
指導も相談・面談も一括して対応してもらえるためきめ細かいサポートが期待でき、料金体系もシンプルでわかりやすいです。
ホームページには指導風景の動画があり、穏やかでていねいな伊藤様の雰囲気が分かります。先生は1人ですが、体験授業で相性が合うと感じたらおすすめのサービスです。



インターナショナルチューター大阪の伊藤様とは直接お話をさせていただきましたが、1人ひとりの生徒さんにしっかり向き合われている印象。個人運営の強みを活かし、きめ細かい指導・サポートをされています。お子さんがインターに通われていて発達障害があるなら、特におすすめです。
インター(PYP)の学習フォローは、一般的な家庭教師会社では難しい


インターナショナルスクールのPYPに通うお子さんの学習を、日本の一般的な家庭教師会社がフォローするのは、かなり難しいこと。
インターはPYPを含めて「テストで点を取る勉強」ではなく、「テーマに沿って自分の考えを探究し、まとめ、発表する」というスタイルが中心のためです。
算数・理科・国語といった教科がはっきりと分かれておらず、インターは各校や先生で独自の教育方針があるため、宿題や課題の形式もさまざま。
一般的な家庭教師会社のスタッフはインターの経験がなく、こうした事情を把握していないことがほとんど。
インター出身やIBで海外の大学に進学・在籍する先生を紹介することはできても、「詳しいことは先生と相談してください」ということになりかねません。
せっかく家庭教師会社を通して先生を紹介してもらうなら、家庭教師会社のスタッフ自身もしっかりと知識や帰国子女・インター・IBの経験があるところを選ぶべきです。
帰国子女・インター生コースがある会社でも、しっかり確認を
「インターナショナルスクール対応」「帰国子女コース」といった表記がある家庭教師会社は増えていますが、単に先生を紹介してもらえるというだけで専門コースをうたっていることがあります。
単に「英語で教えられる先生がいる」「IBの経験がある先生がいる」というだけでは、お子さん1人ひとりに合わせたきめ細かいフォローは難しいもの。
そこで、以下の点をチェックすると、適切な家庭教師会社を選びやすいです。
先生にインターでの学習経験があるか
できればPYPから、学生時代にインターで学んだ経験のある先生が在籍する会社を選ぶべき。
単に日本での学歴が高いだけでは、PYPのお子さんには合わないことが多々あります。
一般的な家庭教師会社にもインター出身の先生は在籍していますが人数は限られ、お子さんとスケジュールや相性、条件などが合わない可能性も。
上で紹介したEDUBALやWAMなどの会社は先生をインターや帰国子女経験のある先生、IB認定校での始動経験がある先生に絞っているため、事情を知らない先生を紹介される心配はありません。
スタッフが表面的な知識だけでなく、インター出身または状況を深く理解しているか
問い合わせ時に対応するスタッフが、IBの仕組みやインターのPYP・MYP・DPについてどれだけ理解しているかも大切。
「どんな課題が出るのか」「レポートの提出頻度は?」「成績評価はどのように行われるのか」といった実情を把握していれば、より適した先生を紹介してもらえます。
逆に、日本の学校と同じ感覚でマッチングを進めてしまうスタッフは、お子さんが通うインターの方向性からずれるサポートになる可能性大。
体験や相談で、スタッフが「インターの先生もたくさん在籍しているので、良い先生を紹介します」「ちょっとインター出身の先生に聞いてみますね」というくらいの提案しかできないなら、入会後も手厚いサポートは期待しにくいです。
インター出身や帰国子女経験のあるスタッフなら英語も話せることが多いため、できれば担当者も英語が話せる人だと理想ではあります。
日本の主要教科だけでなく、レポートやエッセイ課題もフォローしてもらえるか
PYPでは「算数」「国語」「理科」のような教科ごとの学習より、まとめ・発表(プレゼン)・エッセイ・レポートを重視することが多いです。


そのため知識の解説だけでなく、こうしたアウトプット中心の学習までサポートできる先生が理想。
「出身はインターではありませんが、小学生レベルのプレゼンなら何とか考えて対応します」のような指導ではなく、アウトプットにあたり何が大切なのか、何を準備する必要があるのかなど、専門的な対応ができるかどうかを確認してみてください。
日本語に加え英語でもサポートしてもらえるか
インターは英語での授業が基本。
ただ、PYPの課題では英語・日本語の両方を使うこともあり、日本語と英語のバイリンガルで教えてくれる先生が多いと良いです。
また、英語が得意なお子さんには、家庭教師の授業でも英語での指導、少し不安がある子は日本語での指導というように、どちらにも対応できる会社だとより安心です。
PYPはMYP、DPにつながる大切な時期。今のうちにしっかりフォローを
PYP(Primary Years Programme)は、IB教育の最初のステージ。
この時期に身につける「探究する力」「自分の考えを言葉で伝える力」「リサーチやプレゼンを楽しむ姿勢」は、今後のMYP(中等教育プログラム)やDP(ディプロマプログラム)での土台になります。
PYPの段階でつまずくと、MYP以降の課題やレポートで一気に難しく感じることも。
逆に、PYPのうちに自分で考える習慣や英語での表現力を高めておくと、その後の学力も伸びやすくなります。
PYPの段階における家庭教師のサポートは、単なる勉強の補強ではなく、「自分で考えて、表現できる力」を一緒に育てるもの。
将来の選択肢を広げるためにも、今の段階からしっかりフォローしてもらうと安心です。
ここで紹介した会社は、先生・実績・サポート体制ともしっかりした、良い会社ばかりのためおすすめ。
興味がわいたら、ぜひ体験や相談をしてみてくださいね。



PYPの学習フォローをしっかりとしてくれる会社は少ないもの。
その中でもここで紹介した3社はとても質が高く、おすすめです。
どの会社も相談や体験は無料なので、まずは話を聞いてみたり、お子さんとの相性を見てみるのも良いですね。

